「断捨離」という言葉をよく聞きますが、ものを捨てるという意味ですか?断捨離という考え方について

■「断捨離」の意味は?
よく不要なものを処分するときに使われる「断捨離」という言葉は、もちろん「捨てる」ということも意味していますが、それだけではありません。もとは、ヨガの教えの「断行」「捨行」「離行」からきていて、余分なものを「断」ち、「捨」て、執着を「離」す、ことを意識しながら、生活の調和を求める思想を表しています。

■断捨離が教えてくれること
昔とくらべて簡単にものを手に入れることができるようになった現代では、油断すると家中がものがあふれた状態になってしまいがちです。中には、一度も使ったことがないものさえありますよね。でも、そんな経験を繰り返しながらも、ものへの執着を捨て切ることがなかなか難しかったりします。

「断捨離」という言葉をよく聞きますが、ものを捨てるという意味ですか?断捨離という考え方について

その理由のひとつに、日本人がずっと大事にしてきた「もったいない」という思想に縛られていることがあげられます。使えるものを捨てるなんて、もったいなくて簡単にはできませんよね。でも、だからといって断捨離は、「もったいない」を否定しているわけではないのです。

ものを捨てるときの痛みを教訓としながら、余計なものを増やすことを断ち、手離すことを学んでいこう、という考えなのです。多くの不要なものに囲まれている状態こそ、「もったいない」ともいえます。ものへの執着から解き放たれ、スッキリとした生き方をしましょう。

■広がりを見せる断捨離の思想
最初はものを片付けるために作られた断捨離という言葉ですが、現代にあふれかえっているのはものだけではなく、雑多な情報、人や仕事のしがらみなど、断捨離の思想が必要な場面が山ほどあります。そして、ものを上手に断捨離できる人ほど、情報の取り扱いや対人関係、仕事の取捨選択もスムーズに行うことができていることから、断捨離はものを捨てることだけに限らず、現代社会に必要な考え方といえるでしょう。

必要なものだけをチョイスし、身のまわりを整理して生きやすくする断捨離の思想は、ただ「捨てる」という意味だけでなく、大切なものを再認識しシンプルに生きるという、人生の極意を表しているのです。すぐに実践することは難しいかも知れませんが、日々の生活で少しずつ意識していくだけで、きっと変化が生まれるでしょう。